論文の読み方とビジネスへの活かし方③その知恵を横展開せよ

論文の読み方とビジネスへの活かし方③その知恵を横展開せよ

3行要約

  • 「これって、要するに?」という一般化の癖をつける。
  • 全く違う業界の成功法則を、自分の現場にスライドさせる。
  • 論文を正解ではなく、最高品質の考えるヒントにする。
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※4/16 やさしいビジネススクール有料会員限定
「するどい中川ゼミ」動画からの抜粋です

「論文の内容はわかった。でも、自分の仕事には関係なさそうだ」
そう思ってしまったら、そこがゴールになってしまいます。論文活用の真髄は、書かれている内容をそのまま受け取ることではなく、抽象化して、自分の現場にスライドさせることにあります。

連載の最終回となる今回は、具体的な事例をもとに、知恵を横展開する思考トレーニングをしてみましょう。

舞台が違っても、構造は同じ

中川流・論文活用の極意は、「これって、要するにこういうことだよね?」と一般化することです。

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例えば、「日本の製造業がベトナム拠点を教育する際、技術をマニュアル化して教えると、教える側の日本の技術力も向上した」という研究結果があったとします。 これを、製造業の話か、で終わらせてはいけません。

  • 一般化: 言葉や背景が違う相手に教えるために情報を整理すると、教える側の理解も深まる。
  • スライド: 「ITエンジニアが営業に技術を教える時にも使えるのでは?」「他職種連携のチームビルディングに応用できるぞ!」

このように、A分野の成功法則を、B分野に持ち込む視点こそがビジネスパーソンにおすすめの読み方です。

【実践】高校生への教育をマネジメントに活かす

動画の中で紹介された、「高校生のアントレプレナー教育」の研究を例に考えてみましょう。

この研究では、高校生が自発的に挑戦を始めるためには実践共同体(サードプレイス)が必要だと説いています。

  • 先生が「教える人」ではなく、裏方に徹する「サーバントリーダーシップ」を発揮すること
  • 公式な授業以外の「非公式な繋がり(LINEなど)」が活発であること

これを聞いて、「うちは高校生相手の商売じゃないし」と思うのはもったいない。これをあなたの職場にスライドさせてみてください。

思考のジャンプ:
「若手社員がなかなか主体的に動かない」という悩みがあるなら、上司である自分が口を出しすぎていないか?(サーバントリーダーシップの欠如)
職場の公式な会議ばかりでなく、雑談ができるような非公式な場があるか?(サードプレイスの欠如)

高校生向けの知見が、そのまま最強の組織マネジメント術に変貌するのです。

考えるきっかけこそが論文の価値

論文を読む入り口は、実務家と研究者で違っていても構いません。
研究者は、手法は正しいか?を厳密に問いますが、実務家のあなたは「これを読んで、何か考えるきっかけをもらったか?」を評価軸にしてください。

論文の結論を10秒読み、それをヒントに、自分の現場ならどうするか、を5分考える。
その積み重ねが、あなたの思考の解像度を劇的に高めます。

論文は、あなたの思考のパートナー

3回にわたってお伝えしてきた通り、論文は決して手の届かない学術の世界だけのものではありません。

それは、誰かの人生をかけた情熱の結晶であり、あなたのビジネスを加速させるための「公式な知恵」です。
ぜひ、わがままに、効率よく、そして自由に、その知を盗んでみてください。

あなたの目の前の課題を解決するヒントは、意外にも、全く関係ない分野の論文の中に隠されているかもしれません。

【編集部こぼれ話】

論文の結論を10秒読み、それをヒントに「自分の現場ならどうするか」を5分考える。
その積み重ねが、あなたの思考の解像度を劇的に高めます。
論文という扉を開くことで、皆さんのビジネスがより鋭く、そして優しくアップデートされることを願っています。


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(論文ニュース編集部)

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