ビジネスで活用できる注目論文解説

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複数技術が、どちらも生き残れるのはどんなときか 粒子線治療の併存に学ぶ

複数技術が、どちらも生き残れるのはどんなときか 粒子線治療の併存に学ぶ

起業・イノベーション 2026年7月17日 67views コメント:0

陽子線と重粒子線という2つの技術の並存 一般に新しい技術が開発されると、より優れた技術が他を駆逐し、一つの標準にまとまると考えられがちです。しかし、日本における「粒子線治療(陽子線・重粒子線)」の事例では、競合する二つの技術が同じがん治療を対象としながら、互いを排除せず共に普及するという独自のプロセスを辿っています。  こうしたことは決して珍しいことではありません。合成繊維が生まれたあとも天然繊維の需要は残…

戦略・マーケティング

メタバースでのブランド作りはリアルと決定的に異なる 「あつ森」で検証

メタバースでのブランド作りはリアルと決定的に異なる 「あつ森」で検証

戦略・マーケティング 2026年7月14日 98views コメント:0

メタバース空間でブランド価値はどう変化するか 現実世界で人気の高級ブランド製品は、インターネット上に構築された3次元の仮想空間、つまりメタバースでも同じように高く売れるでしょうか? 実際のところ、メタバースでは現実の価値基準がそのままでは通用しないのです。亜細亜大学の福田怜生先生と明治学院大学の赤松直樹先生の「メタバースにおける現実世界のステータスシンボルの影響― 二つの世界を繋ぐフィジタルフレンドの役割―」という論…

人事・組織

越境チームを機能させるコツ、トランスセンドとトラバースとは 日本郵政とベンチャーとの協業プロジェクトより

越境チームを機能させるコツ、トランスセンドとトラバースとは 日本郵政とベンチャーとの協業プロジェクトより

人事・組織 2026年7月10日 95views コメント:0

組織の枠を超えるチームが事業を成功に導くメカニズム 異なるバックグラウンドを持つメンバーが集まり(越境チーム)、新しい事業を創造する試みでは、専門性や利害が異なるメンバー間におけるチーム運営の難しさに頭を悩ませるリーダーは少なくありません。そこで今回は、こうした壁を乗り越えて、建設的に実務を動かすためのアプローチをご紹介します。   グロービス経営大学院の松井孝憲先生と法政大学の石山恒貴先生による…

起業・イノベーション

複数技術が、どちらも生き残れるのはどんなときか 粒子線治療の併存に学ぶ

複数技術が、どちらも生き残れるのはどんなときか 粒子線治療の併存に学ぶ

起業・イノベーション 2026年7月17日 67views コメント:0

陽子線と重粒子線という2つの技術の並存 一般に新しい技術が開発されると、より優れた技術が他を駆逐し、一つの標準にまとまると考えられがちです。しかし、日本における「粒子線治療(陽子線・重粒子線)」の事例では、競合する二つの技術が同じがん治療を対象としながら、互いを排除せず共に普及するという独自のプロセスを辿っています。  こうしたことは決して珍しいことではありません。合成繊維が生まれたあとも天然繊維の需要は残…

財務・会計

人を会計上の「資産」とすることで見える会社観の新しい地平

人を会計上の「資産」とすることで見える会社観の新しい地平

人事・組織 / 財務・会計 2026年7月6日 176views コメント:0

人的資産を会計学で扱うための、基本理論の構築 人的資本経営という言葉は2020年代の日本のキーワードの一つとなっていますが、企業業績にどれだけのインパクトを持っているのかが計測できないことが、現代の大きな課題となっています。一橋大学の中野誠先生は、論文「人的資本に関する会計・ファイナンス視点からの考察」で、この問題に正面から切り込んでいます。財務会計の枠組みの中で、人材の価値を数量的に計測し、それを経営に生かす方法を…

ガバナンス・サステナビリティ

組織内での不適切行動は、それを目撃した人の心理にも影響する 日本での調査結果

組織内での不適切行動は、それを目撃した人の心理にも影響する 日本での調査結果

ガバナンス・サステナ 2026年7月16日 70views コメント:0

不適切行動(非生産的行動)の悪影響は、目撃者にも及ぶ ハラスメントやサボり行為など、組織内での不適切行動(非生産的行動)は、組織にダメージを与え、またその被害者にダメージを与えます。株式会社ビジネスリサーチラボの能渡真澄先生と伊達洋駆先生による論文「非生産的行動の悪影響は目撃者にも及ぶ」は、そのタイトルの通り、不適切行動の悪影響が、それを見かけた人々の心理や、組織に対する態度にも及んでいることを示した、大変重要な研究…

データ・AI

オープンアクセスのCFOデータベース(2000-2022)が作られたという話。

オープンアクセスのCFOデータベース(2000-2022)が作られたという話。

データ・AI / その他論文 2026年4月16日 713views コメント:0

S&P1500のCFOデータベースが完成! こちらでご紹介する論文は、かなり特殊な論文です。ですが、こうした論文もまた大変重要な学術発展ということで、アカデミアの取り組みとして知ってもらえたらと思います。 アメリカで、2000年から2022年までのCFOのデータベースが作られた、という論文です。データベースはOSFというプラットフォーム上に公開されています。(osf.io/fh248/?view_only=2…

国際・海外

文化の違いが管理者と従業員のズレを生む 日系海外子会社調査

文化の違いが管理者と従業員のズレを生む 日系海外子会社調査

国際・海外 2026年6月4日 214views コメント:0

なぜ同じ従業員を見ても評価が真逆になるのか なぜ、海外拠点では、同じ現地従業員を見ているはずの日本人駐在管理者の評価が、ある人は「責任感がない」、別の人は「カイゼンに積極的な従業員だ」と正反対になるのでしょうか? 中京大学の弘中 史子先生と同大学の寺澤 朝子先生の研究は、この疑問を解くカギに迫りました。この研究では、中小製造業のマレーシア拠点を対象に、日本人駐在管理者と現地従業員のコミュニケーションを分析し、両者の認…

思考・デザイン

サイエンス、エンジニアリング、デザイン、アート(SEDA)の総合活用がイノベーションに繋がる

サイエンス、エンジニアリング、デザイン、アート(SEDA)の総合活用がイノベーションに繋がる

思考・デザイン 2026年6月24日 217views コメント:0

「統合的価値」を生み出すSEDAモデルとは 近年、デザインの重要性が産業界でよく強調されるようになりました。しかし、デザイン一辺倒でビジネスができるわけでないことは、皆さんがよく理解されておられることかと思います。同志社大学の延岡健太郎先生は、論文「SEDAモデルによるイノベーション:デザイン・アートを超えた統合的価値」で、デザインと、他の要素をバランスよく調和させるための考え方として、SEDAモデルを提唱しています…

オリジナル記事

ビジネスパーソンは「使える論文」を読んでいる——閲覧上位は、企業事例・新規事業・起業家教育【DL資料あり】

ビジネスパーソンは「使える論文」を読んでいる——閲覧上位は、企業事例・新規事業・起業家教育【DL資料あり】

オリジナル記事 2026年7月6日 156views コメント:0

やさしいビジネススクール「論文ニュース」閲覧データ分析。2,600アクティブユーザー超・約1万表示から見えた、実務に接続する研究知への関心。 株式会社やさしいビジネスラボが運営するビジネスパーソン向け論文解説メディア「論文ニュース」は、2026年3月27日から6月24日までの閲覧データをもとに、読者がどのような論文テーマに関心を寄せているのかを分析しました。 調査期間中の「論文ニュース」全体では、総表示回数9,883…

その他の論文

震災復興の過程で、人々はどう立ち直っていったのか 絆・自律・利他の精神

震災復興の過程で、人々はどう立ち直っていったのか 絆・自律・利他の精神

その他論文 2026年7月9日 112views コメント:0

ことばから読み解く、南三陸町復興の軌跡 震災からの復興を支える真の力は、人々の会話の中に隠されていました。論文「震災復興のディスコース分析―アイデンティティの言説的構成とレジリエンス―」は、西南学院大学の清宮徹先生が東日本大震災後の南三陸町で5年間にわたる現地調査を行った研究です。21名に対する計38回のインタビューを通じて、人々の言葉がどのように自分たちは何者かという自己定義を変化させ、震災後の復興の原動力になった…